エンジニアリング組織論への招待 読書感想文

エンジニアリング組織論への招待という本が評判良さげで読んでみた。

不確実性にどう対処していくか、という点に焦点が当てられていた。不確実性とはわからないこと、わからないことは未来と他人で、そのわからないことを少しでも減らしていくことが大事。

ペアプロが上手くいくと2人がバラバラでプログラミングを行うよりも高い生産性が出るってあってマジ?ってなった。じゃあみんなペアプロした方がいいじゃん、少なくとも毎日1時間くらいペアプロするのは全然良さそうだなあと思う。

メンタリングについては雰囲気でやっていたのでためになった。ちゃんと相槌したり、リフレーミングして解けない問題を解けるように導くとか。ストーリーテリングは自慢話にならないように自分の経験を相手に伝えるということで、自分語りは積極的にしないようにと思ってたけど必要なら話した方が良さそう。

本の内容はすごく良くて、何よりこの内容を言語化しているのがすごい。この本の著者が EM.FM という Podcast をやっていてそれもとても面白くて最近過去回も聴いている。

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書籍にもあるようなことをEM.FMでも話していて、リーダは意思決定をすることが重要でサーバント的な動きはその次だみたいなことをいってて刺さった。前職で一時期リーダ的な職についていたけどあまり意思決定的なことはできてなかったなあ。
また、目標設定の回も良くて、目標設定は評価(給与)のために仕方なくやるものだなあとダラダラやっていたけど、セルフコントロール(成長)のためと言ってて確かにそうだったなあと思った。でも目標設定は自分を成長されるためにあるって誰かに説明されたことある? ない気がする。
心理的安全性についてもこの本でもEM.FMでも話になっていて、弱みを見せたり問題点を指摘できる状態、つまり対人リスクを取ることができる状態というのが心理的安全のある状態となる。今の業務のチームでもできてないかも。

現職はマネジメント職的なのがいないホラクラシー的な組織になっており、開発ばかりやっているがマネジメント的なことはしてないのだが、それでもたくさんためになることがあって良かった。