昨今モバイル界隈ではアクセス解析に色々なサービスがあるが、それぞれにメリット/デメリットがあるため、複数併用するようにしている。4 つのサービスの個人的使い分けについて、iOS エンジニア視点で雑に書いていく。
なお、どれも無料枠での利用とする。
最初にまとめ
- ざっくり見たいときは Firebase を使う
- 細かく見たいときは Google Analytics を使う
- クラッシュ情報とリリース直後の状況を見たい場合は Fabric を使う
- 上記以外のデータが見たい場合は Apple Analytics 使う
メリット | - モバイルに特化しているので見やすい
- バージョン、コホート、デバイスなどデフォルトで多くの情報を取ってくれる
- ぱっと見いい感じにデータを見してくれる
- 最近入った STREAMVIEW というのがリアルタイムで使っている人を見れる
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デメリット | - Screen Transition が見れない
- 詳しい情報を見たい場合は BigQuery 連携が必要
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メリット | - 細かい情報まで見れる
- このカテゴリの人のこの情報 みたいな細かい指定ができる
- Screen Transition が見れる
- リアルタイム View が見れる
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デメリット | - 細かい情報まで見れるけど、気が利かない
- iOS8 のユーザ数見たかったら、8.0 と 8.1 の数字出してくれてあとは自分で計算するとか
- なんかぐちゃぐちゃしてて見づらい
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メリット | - Crashlytics のクラッシュ情報が見やすい
- Latest Release でアプリのリリースに問題ないかが確認できる
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デメリット | - Growth でユーザ分析ができるが、Firebase の方が見やすい
- Google に買収されてそのうち消える
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メリット | - ソースから、どこ経由でインストールされたかが見れる
- アプリのダウンロード数(ユニット数)が見れる
- リテンションやセッション数、アクティブ数など結構情報が見れる
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デメリット | - まず iTunes Connect 開くのが面倒
- ログインしてアプリ開いて分析ページまで遷移して...がだるい
- オプトインのみの情報しか見れない
- 30%がオプトインだから3倍ちょっとすれば数字が出るな...
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おわり
どれも便利なんだけど、いいところもあれば足りない機能もあり、結果として色々なサービスを使ってしまっている。
Firebase には一番期待していて、Fabric は Google に買収され Crahslytics が Firebase と統合されると発表があったし、STREAMVIEW というのが素晴らしく便利な気がしている。
STREAMVIEW があれば Screen Transition を取る必要もなくなるかもしれないので、とにかく Firebase に頑張ってほしい。