「遅読家のための読書術」を読んだ

遅読家のための読書術

遅読家のための読書術

自分は本を読むのが遅く、さらに理解度が低いというつらい感じなので、そこらへんをなんとかしたいと思ってこの本を手にとってみた。

「本を読むのが遅い人は無駄に頑張って読みすぎなので、音楽を聴くようにもっと気軽に本を読んで、1行でも心に残る文章があったらそれで良いんだぞ」みたいな内容だった。あと見出しで判断して違うと思ったら読まなくて良いんだぞ、とか。

無駄に頑張って本を読みすぎというのは心当たりがあるのだが、見出しレベルで判断するというのはする気になれない…それが遅読の原因なのかもしれないが。

言っていることはわかるのだが、あなたはそう考える人なんですね、という感じで自分にはあまりためにならない本だった。

というかそもそもこの本は内容が薄く、1/3くらいでかける内容を冗長に書いている感じがして、遅読家向けの本なのに内容が薄く長いというのはどうなんだ。
遅読の人が読むんだからもっとページ数少なくするべきでは。わざと冗長に書くことで読み飛ばすことを実践させるという高度な内容になっているのかもしれない、などと思いながら読んでいた。

本を読んだ後に「もっとも素晴らしいと思った引用を1つだけ選ぶようにしよう」とあったので、1つだけ引用する。

「なにか」が頭の片隅に残っているのだとすれば、少なくともその部分が自分にとって必要だということ。
その本から得られる価値の全てはまさにそこにあり、1冊を読み通したことの意味は、その一節に出会えたことにある

以下雑なまとめ。


  • 本はそんなに真剣に読むな、音楽聴くみたいに雑に流せ
    • フローリーディング
  • 1冊に1フレーズでも心に残るものに出会えればいい
  • 100%を得ようとするな価値を感じられる1%と出会え
  • 引用することでその本のどこに心を動かされたか可視化される
  • もっとも素晴らしいと思った引用を1つ選ぶ
  • 12冊ごとに振り返りをし、その中からベストの1冊を選ぶ
  • 小見出しをみて読むべきパートか判断する
  • 自分語りは読み飛ばせ、まとめだけ読めばいい
    • この本かなり自分語りあったな?
  • 本を気軽に読み始められないのは、その本から何を得たいかがはっきりしていないからでは?
  • マーカー引くのは良くない
  • 電子書籍より紙の方が良い(筆者の意見